石を焼くピットを掃除しているのが、ファイアーマンと呼ばれる主に火の世話をしてくれる人です。
スウェットロッヂが行なわれている間、1人外にいて火や石、水の段取りや中の様子に気を配ってくれる、重要な役割です。
その向こう側に見えるのが、柳の木を組んでつくったイニーピー(毛布などで覆って作るテント)の骨組みです。
その真ん中に焼けた石を積み上げて、周りを参加者がすわって取り囲み、リーダーが水をかけて蒸し風呂状態にします。
この上や周りにたくさんの薪を並べて、火をつけ石を焼きます。石は富士山の溶岩が固まった石です。
テレビでハワイの火山の溶岩を映していることがありますが、あんな感じできれいなオレンジ色になります。
火が入った後はセレモニーが始まるため、もうここからは写真を撮ることができません。
2日目の朝、スウェットロッヂが始まる前のイニーピーです。柳の骨組みの上に、毛布やシートを何重にも被せてあります。
子供たちもゲームを置いて、キノコの種を植え付けて原木作りを手伝いました。
先週末、今シーズン最後のスウェットロッヂに入ってきました。ネイティブアメリカンの儀式です。
春から初冬まで毎月開催されているのですが、今年はほとんど参加できなくて、私は今回で2回目です。
ごく簡単に荒っぽく説明してしまうと、熱い熱いサウナの中で参加者それぞれが思いおもいに祈る儀式です。
創造主、大地、空に対する感謝、家族や自分のための祈りなど様々で自由です。
私は個人的にこの半年ほどの間にいろいろな変化があったので、それを振り返りながら感謝したり反省したりしていました。
そしてふと、真っ暗なイニーピーの中でオレンジ色に焼けたキレイな石を見つめていると、前回この石を見ていた時と
今この瞬間までの時間は本当は無かったんじゃないか、現実だと思っていたことが実は夢だったんじゃないかと
思えてきました。
そしてまた逆に、そんな時間、限られた人生という時間の大切さを思い知りました。
本来はもっと伝統的な意味のある儀式なのでしょうが、毎回様々な気付きを与えてくれる、私にとっては貴重な2日間です。
雪深い土地なので、来年の4月末まで中断になります。