ヒプノセラピー
ヒプノセラピー(催眠療法)とは
はじめに
ヒプノセラピーとは、顕在意識(表面の意識)と身体がリラックスした状態で、セラピストを介して、自分の潜在意識(深い意識)と会話をするようなものです。
催眠状態に入っても、普段の自分の意識もちゃんとあります。
気絶しているわけではありません。
自分が話したことはちゃんと憶えていますし、言いたくないことは言わないでいることもできます。
ですから、セラピストの意のままに無抵抗に操られるようなことは一切ありません。
また、催眠状態に入ったままになったり、後に良くない影響が残ってしまったりすることもありません。
催眠中であっても、何らかの理由で自分がもう止めたいと思ったら、自分の意思で目を開けることができますので、そこで終わりにすることもできます。
恐れることは何もありません。
あなたがすることは、目をつぶってリラックスして、ただセラピストの質問に答えたりイメージしたりするだけです。
そのようなプロセスの中でイメージしたり思いつくものは、いつもの自分の考えとは違っていたり、全く意外な、驚くようなものであったりします。 そしてそのことが、自分を変える、あるいは自然に変わるきっかけとなることが多いのです。
この方法を使い無意識に繰り返してしまう思考や行動のパターンの原因を探ってみたり、理想の自分になることを妨げている何かを見つけていくと、確実に変化が起こってきます。
私たちの潜在意識は、自分のことを完全に愛し、そして完全に守っています。
ヒプノセラピーで体験するものは、その潜在意識からのメッセージです。
潜在意識の働きの一例
例えば「自分は何をするにも自信が持てない」という人がいるとします。
その人は「自分はいつもやりたいことが思いどおりにできない」とか、「自分の望みは何もかなわない」と思うでしょう。
でも、本当はそうではありません。
そう思っているのは表面の意識である、顕在意識です。
一方で、潜在意識は自信がないほうが安全だと判断し、そんな状態を現実化しているのです。
自信があると、新しいことや少々危険なことにもどんどんチャレンジしてしまいます。
そうすると、その人はプレッシャーや恐怖を感じます。
でも潜在意識は、自分が今はそれに耐えられないことを知っているので、自信がなくてチャレンジができない状態を作って、プレッシャーや恐怖から自分を守ります。
このように、顕在意識でどんなに自信を持ちたいと思っても、潜在意識が自分を守るために働いて、それを妨げます。
その人は、自信が持てない状況が続くことによるストレスを感じますが、自信を持つことによってもたらされるストレスより遥かに楽なのです。
いわば小さなストレスを感じることで、より大きなストレスから自分を守っているのです。
それでもなお、顕在意識で無理に頑張ってしまうと、心や身体に不調和や病が生じることもあります。
そうやって頑張ることは、自分が成長したり進歩するために役立たないばかりでなくマイナスでもあるので、潜在意識はあらゆる方法を使って、それを止めさせようとするのです。
でも、このような方法で一時的に自分を守っても、それを続けている限りは本当に自分が満たされることはありません。 遅かれ早かれ、別の種類のストレスを感じるようになります。
そして今度は現状に疑問を持ったり悩んだりして、今までとは違う何かを求め始めます。
こうして、ようやく勇気を出し覚悟を決めて、自分の内面と向かい合うようになります。
潜在意識が自分を本当の意味で救うために働き始めたのです。
このようにして、成長し進歩する方向を見出し、再び自信を取り戻していくのです。
ヒプノセラピー(催眠療法)では、潜在意識がどのように働いているのかを調べるお手伝いをします。
潜在意識において、いつから自信を持つことができなくなったのか、またどんなことが自信を失う原因になったのか、自分が本当にやりたいことは何なのかなどを調べていきます。
そして、本人の顕在意識がそれを受け入れ、理解し、納得することによって、自然に問題から解放されていきます。
問題を単に取り除くことではなく、なぜその問題を抱えているのか、その問題によって何に気付き、何を学ぶことが必要なのかを見出していくことが重要なのです。
潜在意識は、そのためのきっかけや手がかりとして、問題という形でメッセージを送ってきます。 そのメッセージに耳を傾けることによって、成長し進歩する方向へ進むことができるのです。
ヒプノセラピーのセッションの流れ
初めに、カルテにお名前やご住所などを記入していただきます。子どものころに何と呼ばれていたかなどの項目もあります。
そして準備段階として、ヒプノセラピーについてご説明しながら、ご相談内容をお聞きしてセッションの進め方を決めます。
その後、言葉による誘導で全身をゆったりとリラックスしていただいき、催眠状態に入っていきます。
初回の方は、記憶をたどる、退行するということに慣れていただくため、最初に比較的抵抗の少ない「子どものころの楽しかった、うれしかった場面」に戻っていただく場合があります。
そしてある程度セッション中のやりとりに慣れていただいた後、本格的に記憶の深い部分までセッションを進めていきます。
催眠に入ると実際にどんなことが起こるか
催眠中に、下記のような現象が起こることがありますが、全く心配はありません。
- ほほがダラーンとしたり顔色が青白くなったり、唾をゴクリと飲み込んだりする
- 涙がにじんだり、半眼になったり、まぶたがピクピク痙攣したりする
- 指が痙攣したように動いたり、カタレプシーという身体が硬直した状態になる
- 寒く感じたり、体が震えたりする
- ポジティブ・ハルシエーション(肯定的幻覚/無いものを有ると感じる)
レモンの匂いがしたり、そよ風を感じたり、太陽の暖かさを感じたり、また過去世での痛みを感じたりすることなど - ネガティブ・ハルシエーション(否定的幻覚/有るものを無いと感じる)
嫌いな食べ物の味や匂い、また痛みなどを無いと感じることなど - 記憶の拡大化:幼児期や出産時、過去生への退行など
参考図書
リンダ・ローズ博士には、全米催眠療法協会公認講座でお世話になりました。
小瀬村真弓さん(フレグランス・フォレスト)とは、親しい友人です。
彼女はHPをお持ちではありません。(ragrance_forest@jcom.home.ne.jp)
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